私は、過去一定期間流通業や金融業に関与するとともに、長く医療経営への支援に携わってきました。そのなかで人の生活に医療がいかに深くかかわっているのかを知るとともに、人が豊かに生活するためには、何が必要なのかを考えるようになりました。

その答えはあまりにも深く、多様で一つに絞ることはできません。人の価値観や環境、属性に大きく影響を受けるからです。しかし一つだけ確かなものがあります。意識するとしないとに関わらずまずは健康に生きること。心身ともに健康であれば豊かな生活を送れるチャンスは大きく広がります。

ただ、人は自分は健康だと思っていても、実は健康ではないことがあります。健康であることを常に確認し、健康であり続けるためには幅広い医療の支援が必要です。そうはいっても単純に「こうあるべきだ」という医療のアプローチには押しつけや堅苦しがあり長続きしません。

今まで以上に人々が医療を知る機会をつくり、健康であるための思いを広く地域に浸透させていくためには、知らず知らずに日々の生活のなかに医療の思いが静かにそして確実に沁み込んでいくことが必要です。

ここに医療だけではなく、医療と衣食住を基礎とした事業の連携の意味があります。医療が医療そのものだけではなく、医療と衣料、医療と食事、医療と住居、遊興、金融といった関係をつくり日々価値提供するなかで、人々は楽に、そして無理なく「健康で豊かな生活とは何か」というテーマに取り組むことができるのです。

今以上に人が健康で豊かな生活を送るためにどのような取組みをすれば良いのかのヒントを提供すること。それが我々の役割です。地域医療における医療経営の課題を解決するとともに、医療のポテンシャルを社会に広く活かすこと。そのために私たちメディビズはこれからも懸命に活動していきます。

代表取締役 石井 友二